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特集記事!第3の事業承継、技術承継
今後の資格継続セミナーのご案内
『交流会40minutes』のご案内

特集記事! 第3の事業承継、技術承継

事業承継とは会社の資産を後継者へ会社へと引き継ぐだけでいいのでしょうか?

コロナ禍の影響が事業承継へも浸透し、黒字廃業やM&A化が止まりません。誰にも影響無く実施されるのであれば問題ないのですが、残念ながらその影響は大きいようです。例えば、とある地方のメッキ工場が後継者もなく、自社の判断で、都心のメーカーにM&Aにて買収されました。メッキ工場の経営者は無事譲渡され安堵しましたが、一方、地元でこの工場を利用していた業者は大変でした。買収したメーカーが地元との取引を中止されてしまったそうです。資産の承継を優先させた事により、大切な顧客や技術の事が蔑ろにされてしまい、会社に関わってきた方々を悲しませる結果になるケースが発生していると聞きます。

事業承継の目的は会社の資産を後継に継なぐことではなく、会社の価値を未来に、地域の未来に、日本の未来に引き継ぐ事ではないのでしょうか?

会社がこれまで続けてきた精神即ち独自の技術を理解して未来に引き継ぐ、第三の事業承継、技術承継が大切なのです。

ここでは、資産や人材だけではない第三の承継、技術の承継についてご案内します。

現経営者は自社が大した事業でもないし技術なんてない、と考えるかもしれません。いいえ、それは謙遜です。あなたの会社は地域にとっては唯一のサービス、唯一の技術であるのです。地域活性化の為にも、必要な技術は持続させることが重要です。事業承継の前に自社の重要性の理解が必要で、その技術の承継が必要なのです。

さて、その技術とは何か?実は現経営者も理解していないケースが多く、なぜに会社が継続し続けていたのか、実は曖昧で漠然としたイメージしかないかもしれません。

ですから、最初に技術の明確にする必要があります。キーポイントは3つの「聴く」にあります。”㋐ 会社から聴く”、”㋑ お客から聴く”、”㋒ データから聴く”です。
“㋐ 会社に聴く”とはなにか?社内従業員や経営者が考える会社の魅力を聴き出し、何故魅力と考えるのか?その魅力はどうやって形成されているのか?を細かく分けて炙り出すという事です。例えば短納期が魅力であると考えた会社があったとしましょう。そうしたら何故短納期に出来るのか?作業が早いのか?作業は何故に早いのか?作業する人がいいのか?作業する機械がいいのか?実は適切な在庫を所持しているからなのか?在庫管理はどうしているのか?などと、細かく分けて分析し仮説を立てるのです。

そして次に”㋑ お客から聴く”です、”㋐会社に聴く”での仮説の検証を直接お客に聴くのです。何故、自社の商品を購入したのか?何が魅力と感じたのか?何故に自社を選んだのか?その答えは自社が仮定したものだけでなく、考えもつかない答えが返ってくるかもしれません。
その事実を真摯に受け止め、”㋒ データに聴く”で検証する必要があります。データとは商品売り上げの事を示します。商品ごとに該当するサービスがどの技術に該当するかを分類し、分類毎の売上データを精査させ、各技術の寄与率を調べることで、真の技術は何なのか?数的に確認することなのです。

ここまで検証したら、その技術の承継です。何年も築き上げてきた技術です、これまでは何年もかけて引き継ぎ作業が必要でした。廃棄を考えるほど追い込まれた経営者にはそんな時間はありません。どうすればいいか?実は近年、その短縮を実現出来る技術が出てきました。DX、デジタルトランスフォーメーションです。作業や開発を電子化・AI化する事により大幅に時間短縮が可能になり、簡単に継承できる様になりました。

さて、どうやってこの技術を残し、伝承させるのか?そして、最終的にDXにまで落とし込む方法ですが、残念ながら記載の文字数が限られております。また別の機会にご説明させていただければと思います。今回はここまで、またどこかで。

【執筆者紹介】

川野 雅治 氏(かわの まさはる)
こだわり技術 代表(事業承継士・技術承継士)
セラミックメーカーにて新規製品開発・製造工程 立ち上げ・技術営業・EPR(基幹管理システム)導入を通しながら業務効率化に従事。その後、半導体商社、IoT向けセンサーなどの中小企業にて事業  承継の問題、特に技術継承問題に接し、世界に未来に技術を継ぐ事業承継士となり奮闘中。

当記事は、2023年1月31日に資格継続セミナーで講演した内容を要約して掲載しております。
当日の講義を視聴希望する方は下記よりお申し込みください。
https://www.shoukei.or.jp/onlineseminar#KOUZA
今後も資格継続セミナーを下記の通り開催致しますので、ぜひご参加ください。

今後の資格継続セミナーのご案内

資格継続セミナーは、事業承継支援者向けのスキルアップセミナーです。

※画像をクリックすると申込ページに移動します。
【2023年4月】

開催日 :2023年4月25日(火)18時30分~20時30分
講師  :山崎 裕樹 氏(事業承継士、特定社会保険労務士)
テーマ :「業績向上×人材育成」を両立する! 《次世代型人事制度》の構築と運用の秘訣
内容  :事業承継後に、後継者が最も気になるテーマが人事制度です。 “賃上げ”が求められる昨今。会社のステージに合わせた“人材戦略”の提案が、絆を深め、顧問継続の契機に繋がります。 “人、組織”の問題は対処療法ではなく、根本治療(会社ビジョンと未来の組織図の連動、財務データから人件費の適正分析、自律人材メソッド等)が必要です。支援事例のポイントから“次世代型人事制度”が“今”必要な理由をお話します。
参加費 :2,000円(税込)
     事業承継士または事業承継プランナー以外は4,000円(税込)
詳細  :https://www.jigyousyoukei.co.jp/2022/11/23275/


【2023年5月】

開催日 :2023年5月23日(火)18時30分~20時30分
講師  :東條 裕一 氏(事業承継士・中小企業診断士)
テーマ :アカデミックな経営理論なんて誰も望んでいない ~後継者塾1,182人を通じてわかったこと~
内容  :後継者は上手な事業承継の方法を知りたがっています。 しかし、それ以上に求めているのは、経営者になったときに会社を守っていくための術(すべ)なのです。 何もわからない、自信がない彼ら彼女らにとって、机上の空論○○氏の経営理論では、心は学びきません。 会社を守るため、そして判断の軸をつくるための知識、方法論とはなにかをお伝えします。
参加費 :2,000円(税込)
     事業承継士または事業承継プランナー以外は4,000円(税込)
詳細  :https://www.jigyousyoukei.co.jp/2022/12/23825/


【2023年6月】

開催日 :2023年6月27日(火)18時30分~20時30分
講師  :辻 保司 氏(事業承継士・行政書士・社会福祉士・公認内部監査人・医業経営コンサルタント・日商簿記1級・プライバシマーク審査員補・ISMS審査員補・ISMSクラウドセキュリティ審査員)
テーマ :事業承継における行政書士の活用 ~許認可事業・法人に注意!~
内容  :行政書士は、官公署に提出する書類作成、事前相談、手続代理を業とする。ほとんどが許認可等に関するもので行政書士の独占業務となる法律に定めがあるものを除く)。その数は1万種類を超えるとも言われ、許認可が絡む事業承継は、行政書士抜きでは語れない。東京都福祉保健局医療政策部に在籍し、医療法人指導専門員として活動していた行政書士が、特に難易度の高い医業承継を例として、許認可について解説!
参加費 :2,000円(税込)
     事業承継士または事業承継プランナー以外は4,000円(税込)
詳細  :https://www.jigyousyoukei.co.jp/2022/12/23741/

『交流会40minutes』のご案内

『交流会40minutes』は、事業承継協会会員向けに、毎月11日19時からZOOMで開催している無料の交流会です。
事業承継協会会員のみ参加できます。

第24回『交流会40minutes』(開催日時:2023年4月11日(火)午後7時~7時40分)

【開催概要】
①<告知>「「業績向上×人材育成」を両立する!《次世代型人事制度》の構築と運用の秘訣」
山崎 裕樹 氏(社会保険労務士法人ネクステップ 代表社員)
②「中小企業のM&Aスキームとケーススタディ(基本編)」
相澤 香穂里 氏(株式会社たすきコンサルティング)

詳しくは、下記URLをご覧ください。

https://www.shoukei.or.jp/archives/info/1414